こんにちはヨシローです。
最近になってようやくillustratorをCC2018にバージョンアップしたのですが、とても困ったバグ(仕様?)に遭遇しました。
数時間の作業がパーになった現象について
例えば以下のような文字組。
イラストレーターCCでテキストを生成するとサンプルとして出てくる文字列です。
(ちなみにこれ、夏目漱石の「草枕」の冒頭文なんだって。読んだことないけど)
僕は文字間の空きズレが結構許せないタイプで、「Alt+方向キー」でキ○ガイの如く細かくカーニングするのが好きなんですが、当然ながら文字によってカーニングの調整値は変わりますよね。
これだけ見るとこんなもん誰が気づくんだよってレベルですが、紙物だと意外とこういう積み重ねが文字組の美しさに繋がるんですよマジで。デザイナーは多分みんなこういう地味な事やってるんですよ。誰も気づかないだろうけど。
そんな鬼のようなカーニングが終わった後にテキストオブジェクト全体を選択した際、2つ以上違う値が入ってると以下のようにカーニングボックス内は空欄になります。
この状態で例えば一度素組の状態にリセットしたいって時があるんですよ。「別にここまでする必要ねぇな」と我に返ったりして。
今までならカーニングリセットはボックス開いて「0」か「自動」にすれば素組の状態に戻ってたんですが。。
CC2018ではマウスオーバーしたところ以下のような変な警告が出てきます。
んー?よくわからんけど、まぁわかったわかったってなもんでOKボタン押してもですね、この警告ウインドウが消えないんですよ。
というかOKボタン押せないし。
さらにタチの悪いことにこのウインドウがずっとアクティブになってるせいで他の動作が一切出来なくなります。フリーズしてんのと同じ。
結局最後に残された手段はタスクマネージャから強制終了するしかありませんでした。数時間の作業がパーです。はーまじ。
再現環境について
この現象、どのフォントでもWindowsでもMacでもなるようです。
他のバージョン(2015、CS5)で試した所発生しませんでしたので、動作環境由来ではなく、完全にillustrator CC2018の仕様(バグ)のようですね。
未検証ですがもしかしてPhotoshop CC2018でもなるかも。。
対処法が見つかった
途方に暮れて検索した所、Adobeフォーラムにも同様の報告が上がっておりそちらに対処法が書いてありました。
警告窓をクリックして【ESC】キーを押す。
で消えました!マジ感謝!親に感謝!
消えた後は何事も無かったかのように使えます。
ちなみに警告窓含めキャンセル系はすべてESCキーでできる事をこの時初めて知りました。覚えておくと作業スピードが上がるのでむっちゃ便利です。
どうしてこうなった
警告文を見るに「テキストオブジェクト全体の文字間調整でカーニング使おうとした際に」出すべき警告文のようですが、これが既に個別でカーニングした状態のものを元に戻そうとする際に出ちゃってるみたいですね。
(そもそもオブジェクト全体に対してカーニングはできないようになってる)
つまりCC2018では長文のテキストオブジェクトに対して個別カーニングを設定していると、全体を選択してカーニングリセット(すべて0)することができないということです。
ナンテコッタイ
じゃあどうすんべ?
まぁそもそもカーニングリセットなんてしなきゃいい。
というかカーニングなんてしない方がいい。トラッキングと文字ツメでいいだろ?
そもそもカタカナの「ット」の「ト」の前に空きが出るから毎回文字詰めしてるなんて気づいてくれる人ほとんどいないだろ?
ってことをAdobeは言いたいんですかね?
ちなみに既に設定済のカーニング設定をリセットしたければ一度テキストをすべてメモ帳かなんかに張り付けて貼り直せばリセットは出来ます。めんどいけど。
まぁカーニングリセットなんて最初から無かったんや!と開き直る。これが多分ベスト。
Adobeが改心してくれることを期待するしかない
Adobe側がこの現象を認識して対処してくれればいいんですが、リリースから半年以上経って未だなんの対処もされていない所を見るにこれは仕様だと認識している節があります。
だとすると今後のバージョンでも恐らくずっとこのままでしょうね。バグ対処ですら亀っぷりには定評のあるAdobeですから直すつもりはさらさらないでしょう。
だけど信じてる、信じてるどうか信じさせて。
イラレを使ってきた日々が大丈夫だと背中を押す。
以上マッキーでした。でわでわ。
コメント