動き回って寝ない1歳児に試してほしい、ちょっと邪道な寝かしつけ方法

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最初に断っておきますと、これは結構特殊な寝かしつけ方だと思いますので、普通の子に通用するかは分かりません。あと教育的によろしくないかもしれません。ただ、ウチの下の子は多動傾向があるのでそのために編み出した方法です。(上の子とは全く別の寝かしつけ方です)

なので、まずはよくある「寝る前に絵本を~」等々の世間一般的に推奨される寝かしつけ方を試してみて、いやいや絵本読み聞かせとかそれどころじゃないのよ、、ってなった場合に参考にしてみてください。

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寝かしつけを行う前にやっておきたいこと

実際の寝かしつけ前に行っておく事です。これだけで後半の寝かしつけ作業は不要になる場合もあるほど結構重要です。

寝室は「寝る専用の部屋」にする

まず実際に寝る場所、寝室の「環境調整」を行います。これはおもちゃなどで遊んでしまう子には特に効果的です。

まずは寝室内の手の届く所からおもちゃ類を全て排除します。

おもちゃじゃなくても、普段触って遊ぶもの全てです。ウチだとおもちゃはもちろん、空気清浄機の前蓋を外したり、リモコンのボタンをぽちぽちして遊ぶので、空気清浄機は別の部屋に移し、リモコンは枕元に隠したりしました。

押入れがあるなら手の届かない上の段にまとめて置いとくとかでもいいです。とりあえず子どもに見える、触れる範囲にある遊べるものを排除してください。登ったりできるもの(椅子とか)も置かない方がよいです。

そして、日中も寝室では遊ばせないようにします。起きたらさっと出る、遊ぶのは必ず別の部屋にして、普段から「ここは寝る部屋だから遊ばないよ」と言い聞かせておきます。

これは寝室は遊ぶ場所でなく寝る場所だと刷り込むためです。ウチでは寝かせても立ち上がってウロウロしたり、遊びだしたりする場合、大概何かおもちゃを探し当てて遊び始めたり、昼間寝室で遊んだ遊びをし出したりすることが多かったため、それならいっそ寝室には何も置かず、寝る以外は立ち入らないようにすればよいのでは、と思い実践したものです。

なので逆に遊ばない(興味が無い)ものは置いててもいいです。ウチは服とか絵本には興味を示さないので普通に置いてます。

可能な限りベストな状態に持っていく

ご飯をしっかり食べ、お風呂に入って、清潔な服に着替える等々、この辺りは当然出来る限り行いますが、結構重要なのはテレビやスマホを寝る前に見せないこと。

これはみんな頭では分かってても、どうしても見せざるを得ないことも多いことかと思います。ウチの子もアンパンマン大好きっ子ですし、上の子もいるので全く見せないのは難しい。

なのでここは割り切って、見せてもいいけど最低でも寝る前30分は見せないようするだけでも大分違ってきます。

そしてその時間はできるだけ身体でなく頭を使わせるようにします。経験上、無尽蔵の体力を持つ子どもに対し、疲れさせて寝させることが成功したことはほぼないです。むしろハイになって寝つきが悪くなったり夜泣きしたりまであるので、身体を疲れさせるより、頭を疲れさせた方がぐっすりと眠らせやすいです(個人差ありますが)

頭を使うと言っても難しい勉強するとかでなく、パズルや積み木等でOKです。(もちろん絵本でも)要は身体を休めつつ、集中して一緒に遊べるものであれば何でもいいです。

子どもを観察して行動分析を行う

ウチの子はたまに寝室から普通にドア開けて出て行こうとしたり、めっちゃ泣いたりすることがあるんですが、その場合はお腹が空いてるか喉が渇いてる率高いです。

これは晩御飯をしっかり食べた日でも起こります。いわゆる「別腹」的な欲求が高まっているのか、簡単な食べ物(パンかバナナ)とお茶を飲むと大抵落ち着きます。

これは一例ですが、こういった別の要因がある場合、いくら寝かしつけをしても無駄なこともあるので、この辺りは子どもの行動パターンをよく観察して分析を行ってください(ABC分析とか呼ばれるものです)。

何かしら「今日は様子がいつもと違う」というのが見えてくれば対処も出来ますし、先回りしてその要因を回避することもできます。

寝かしつけ実践

そんなわけで寝る準備が出来た状態で寝室に向かいます。

入室儀式のち、部屋に鍵をかける

寝室に入る際ですが、一回電気を付けてすぐ消し、常夜灯にした薄暗い状態で入ります

一回電気を付けるのは寝室だということを見せるためですが、はたして意味あるかは自分でも正直分かりません(そもそも見てないかも)まぁ一種の入眠儀式です。

ここで真っ暗にするか、常夜灯にするかはケースバイケースですが、「部屋に何もない」ということを認識させるため一先ず常夜灯で様子を見た方がいいと思います。(何かを見つけてしまう可能性もあるので真っ暗な方が良い場合もあります)

そして脱走されないよう部屋に鍵をかけます

ドアに鍵が無い場合は、下記みたいな後付けのドアロックを購入して両側に設置するのをおすすめします。特に部屋の外側にも付けておくと、例えばトイレに行く際に外からもロックできるので脱走防止に便利です。

無視して寝る(ふり)

布団に入ったら子どもに「ねんね。おやすみ」とだけ言って一旦沿い寝します。このワードは何でもいいです、要は何か一声かけます。

するといつものように子どもは立ち上がってうろうろしだしますが、そこは完全に無視して自分は寝たふりをします。声もかけません、手を引っ張ってベッドに無理に引き戻したりもしません。基本放置します。

そして自分はここで出来るだけリアルにいびきをかきます

リアルないびきというのは「スー、スー、」とかかわいい感じじゃなくて、実際に自分がかいてるいびきの事です。「ガアァァ!!ガッ!グアァァ!」みたいな猛獣が威嚇してるかのようなのです。よく分かんないって場合は、相方のいびきを参考にしてください。

わざといびきをかくのって結構疲れますが、頑張って色んなパターンのいびきをしばらくやっていると、ハーメルンのバイオリンのごとく子どもがいびきに導かれて自分に寄ってきます。こうなれば半分成功です。

ここで寄ってくるかどうかは個人差あるでしょうが、ウチでは今のところ3分以内に100%の確率で寄ってきますこの辺の理由については後述します。

調子良い時(眠い時)はこの段階でそのまま寝てしまうこともありますが、まだ体力ゲージが残っている場合戦いはまだ続きます。ここから寝かしつけまでの方法は日によったり、特性に合わせて2パターンあります。

パターン①:ひたすら無視して耐える

まだやる気が残っていて、自分(親)にちょっかいを出し始めたらこちらのパターンで対処します。

この時子どもがよくやるのが、体に登ってきたり、顔を叩いたり、耳を触ってきたり。要は「おい!起きてんだろ!構ってくれよ!」な状態。耳はふにふにして触り心地がいいのか知りませんが、結構本気でわずらわしい。やめて。

ここでポイントは「やめろ!」とかのリアクションをせず、やんわり払いのけつつ、基本的にいびきをかいての寝たふりは継続します。平然を装いつつ淡々と対処します。

この戦いが10分くらい続く日もありますが、そのうち周りで「つまんねーの」とばかりにゴロゴロ寝転がりだしたら、そのあたりでいびきを止めます。

寝室がしーん…と静まり返った中でも、改めて立って動き回ったりしないようなら、そこからはただひたすらじっとします。下手に刺激すると起きてるじゃん!みたいにまた元気になる恐れがありますので。

あとはその状態を維持すれば完了です。また再度立って動き回り始める場合は、またいびきをかいての寝たふりを再開します。基本寝るまでこの繰り返しです。

パターン②:感覚を入れてやる

隣に来ても攻撃がある程度大人しく、触っても抵抗が薄い場合(或いは触られることに抵抗が無い場合)はパターン②です。

これは私が師と崇めるてぃ先生の教えの中にある、「感覚欲求」を応用します。(下記動画参照)

走り回ったりピョンピョンしたりの【落ち着かない子】がピタッと止まる方法



感覚欲求とは、子どもが落ち着かない原因の一つとして「体に刺激を入れたい」というものがあり、それを満たしてあげることで落ち着くことがある、というもの。普段落ち着かない子の対処方ですが、これを寝かしつけに使います。

自分の場合「足裏のツボを押す」「腕や足の関節をマッサージする」とかよくやります。

足裏ツボ押しは最初は嫌がることもありますが、押してるとそのうち大人しくなることが結構あります。大人みたいに内臓が悪いからめっちゃ痛いとかは無いと思うので、結構強めに押しても大丈夫(爪は痛いので切っておいた方がいいですが)

マッサージはてぃ先生も言ってますが、自分がどちらかと言うと腕足の曲げるとこの内側、蒸れて痒くなりやすいところをモミモミしてあげると気持ち良さそうにしてそのまま大人しくなることがあります。特に夏場は痒くて落ち着かない、みたいなことも多いので、掻くのではなくモミモミすることで和らげてあげる感じです。

どちらにせよこの感覚欲求が原因の場合は、体をポンポンするよりも効果があることは確かです。

ちなみにてぃ先生の動画は子育てにおいて重要なヒントが一杯紹介されてますので、全親が見ておいて損は無いと思います。

寝かしつけ方法のポイント

この寝かしつけ方法のポイントは3つです。

  1. 事前準備は(出来る限り)しっかりと
  2. 寝る時と場所を意識させる
  3. 中途半端に相手をしない

ほんとは朝早く起きて昼寝は短く、昼はよく遊んで食べて、をしてれば大体夜寝てくれるんでしょうが、そううまくはいかない家庭の方が多いと思います。親も子どももスーパーマンじゃないんだし。

ウチでも夕方がっつり寝ちゃったり、ご飯あんま食べなかったり、テレビ見すぎちゃったり、そんなんばっかですからね。だからこの辺りはしっかりとは言いつつもできる限り努力するってところですね。

寝室に何も置かないのは動き回る理由を消去すると共に、「ここは寝る場所」ということを意識させるためです。自我を持ち始めた子どもは、遊ぶ「場所」や「時間」などの感覚がまだよく分かっていないと思うので、「ここでは寝るんだ」という意識を持ってもらうのがポイントかなと。

そして動き回る、ちょっかいを出してくる子どもに対し、大人が(どんな感情ででも)リアクションすると、それは子どもにとっては「遊んでくれる」のサインに映ってしまうらしく。なのでそれに対しては徹底して相手をしない。あえて大げさにいびきをかくことで「寝てる」ことをアピールするのがポイントです。個人差はあるかもしれませんがウチの場合はマジで効果あります。

あと、子どもからするといびきって「不安」と「安心」どっちの要素も持ってると思うんですよね。音自体は何か怖いけど、親が傍にいる安心感もある的な。なので聞いてるとどっちもの要素が絡み合って、「何かよくわからんけど親の近くに行かなきゃ」という本能が働いて寄ってくるんじゃないかなと予想しています。

大人からしたらうるさくてムカつくいびきですが、子どもからしたら全然違うものに聴こえてるとしたら結構不思議ではあります。まぁ思えば子どもの頃は親のいびきってうるさいってより安心できるものだったような記憶もありますし、個人的には子守唄より効果あると思います。

どうして寝てくれないのか?を考える

寝ずに遊び回ってる子どもに対して、大人からしたらどうして寝ないのか、と思いますが、逆に子どもからしたらどうして寝なきゃいけないのか、と思うのは至極普通のことだと思います。というか大人になってからも基本そうだと思います。

朝が早いから、とか身体に悪いから、とかなんて1歳児に言っても理解できるわけも無くて、子どもからしたら好きな時に遊んで好きな時に寝させろ!という自己中の塊なわけで。

つまり寝て欲しい時に寝てくれないのが普通の子で、寝て欲しい時に寝てくれるのはものすごくいい子なんですよね。だから寝かしつけしても寝ないのが普通なわけです。

とは言ってもいつまでも遊び回られても困るし、体にも良くないし、こっちにも都合があるし、じゃあどうやったら寝てくれるかを考えたところ、遊ぶものが無く、寝てる親だけがいる退屈な空間に閉じ込めればいいのでは?と思って実践したところ、非常に効果がありました。

子どもによっては特性が全く違うので、これが最適というわけではありません。教育的にはよろしくない方法かもしれません。でも、教科書通り絵本を読んで、スヤスヤおやすみ、というわけにはいかない子がいるのも現実です。それなら教科書通りで無くとも、少しでも子どもが寝てくれる方法を考えた方が本人のためでもあるし親のためでもあると思います。

用法、容量を守って正しくお使いください。

でわでわ。

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