最初に断っておきますと、これは結構特殊なやり方だと思いますので普通の子に通用するかは分かりません。あと多分教育的によろしくないかもしれません。ただ、ウチの下の子は多動傾向があるのでそのために編み出した方法です。(上の子とは全く別のやり方です)
なので、まずはよくある「寝る前に絵本を~」等々の寝かしつけ方を試してみて、いやいや絵本読み聞かせとかそれどころじゃないのよ、、ってなった場合に参考にしてみてください。
目次
事前準備
事前準備として寝室内の手の届く所からおもちゃ類を全て排除してください。
おもちゃじゃなくても、普段触って遊んでるもの全てです。ウチだとおもちゃはもちろん、空気清浄機の蓋を外したり、リモコンのボタンが好きでずっと触ってたりしたので、空気清浄機は別の部屋に移し、リモコンは枕元に隠したりしました。
押入れがあるなら手の届かない上の段にまとめて置いとくとかでもいいです。とりあえず子どもに見える、触れる範囲に遊べるものがあれば排除してください。登ったりできるもの(椅子とか)も置かない方がよいです。
逆に遊ばない(興味が無い)ものは置いててもいいです。ウチは服とかには興味を示さないので普通に置いてます。
あとは基本的なことですが、ご飯食べて風呂入って歯磨きして等々。寝る前最低30分くらいはテレビやスマホは見せないでください。
寝かしつけまで
そんなわけで寝る準備が出来た状態で(何も無い)寝室に向かいます。
入室儀式(?)
寝室に入る際ですが、一回電気を付けてすぐ消し、常夜灯にした薄暗い状態で入ります。
一回電気を付けるのは寝室だということを見せるための一種の儀式ですが、はたして意味あるかは正直分かりません(そもそも見てないかも)
そして脱走されないよう部屋に鍵をかけます。(※このままうっかり朝まで寝てしまうと配偶者が廊下で寝ることになりますので注意。
動き回ってても無視して寝る(ふりをする)
布団に入ったら子どもに「ねんね。おやすみ」とだけ言って沿い寝します。このワードは何でもいいです、要は何か一声かけます。
するといつものように子どもは立ち上がってうろうろしだしますが、そこは完全に無視して自分は寝たふりをします。声もかけません、手を引っ張って無理に引き戻したりもしません。
しばらく子どもがうろうろと遊ぶものを探したり、部屋から脱走しようと試みてるあたりで、出来るだけリアルにいびきをかきます。
わざといびきをかくのって結構疲れますが、頑張って色んなパターンのいびきをしばらくやっていると、ハーメルンのバイオリンのごとく子どもがいびきに導かれて自分に寄ってきます。こうなれば半分成功です。
ここで寄ってくるかどうかは個人差あるでしょうが、ウチでは今のところ3分以内に100%の確率で寄ってきます。この辺の理由については後述します。
あとは白兵戦で決着
調子良い時(眠い時)はこの段階でそのまま寝てしまうこともありますが、まだ体力ゲージが残っている場合、次は自分(親)にちょっかいを出し始めます。
ウチではよく耳を触ってきます。ふにふにして触り心地がいいのか知りませんが、結構本気でわずらわしいのでやんわり払いのけつつ、基本的にいびきをかいての寝たふりは継続します。
ここで「やめろ!」とか言っちゃダメです。体に乗ってきたりタックルしてきたりもしますが、ひたすら無視です。
この戦いが10分くらい続く日もありますが、そのうち周りで「つまんねーの」とばかりにゴロゴロ寝転がりだします。そしたらそのあたりでいびきを止めます。
寝室がしーん…と静まり返った中でも、改めて立って動き回ったりしないようなら、そこからはただひたすらじっとします。下手に刺激すると起きてるじゃん!みたいにまた元気になる恐れがあります。
あとはその状態を維持すれば完了です。また再度立って動き回り始める場合は、またいびきをかいての寝たふりを再開します。基本寝るまでこの繰り返しです。
寝かしつけ方法のポイント3つ
この寝かしつけ方法のポイントは3つです。
- 寝室には何も置かない
- 動き回っても無視
- ひたすら寝たふりする(いびき)
寝室に何も置かないのは動き回る理由を消去すると共に、「ここは寝る場所」ということを意識させるためです。自我を持ち始めた子どもは、遊ぶ「場所」や「時間」などの感覚がまだよく分かっていないと思うので、「暗くて何も無い部屋ではみんな寝るんだ」という意識をぼんやりとでも持ってもらうのがポイントかなと。
動き回る子どもを無視するのは、大人がどんな感情ででも反応すると、それは子どもにとっては「まだ遊んでいい」のGOサインなんですよね。なのでそういう時は無視、無関心が一番効果があると思います。あまり教育上はよろしくないかもですが。
そして寝たふり自体は寝かしつけに効果がありますが、寝たふりと言っても静かにしてるだけだと子どもからしたら起きてる時と変わらない状態なわけなので、あえて大げさにいびきをかくことで「寝てる」ことをアピールするのがポイントです。個人差はあるかもしれませんがウチの場合はマジで効果あります。
あと、子どもからするといびきって「不安」と「安心」どっちの要素も持ってると思うんですよね。音自体は何か怖いけど、親が傍にいる安心感もある的な。なので聞いてるとどっちもの要素が絡み合って、「何かよくわからんけど親の近くに行かなきゃ」という本能が働いて寄ってくるんじゃないかなと予想しています。
大人からしたらうるさくてムカつくいびきですが、子どもからしたら全然違うものに聴こえてるとしたら結構不思議ではあります。まぁ思えば子どもの頃は親のいびきってうるさいってより安心できるものだったような記憶もありますし、個人的には子守唄より効果あると思います。
どうして寝てくれないのか、を考える
寝ずに遊び回ってる子どもに対して、大人からしたらどうして寝ないのか、と思いますが、逆に子どもからしたらどうして寝なきゃいけないのか、と思うのは至極普通のことだと思います。というか大人になってからも基本そうだと思います。
朝が早いから、とか身体に悪いから、とかなんて1歳児に言っても理解できるわけも無くて、子どもからしたら好きな時に遊んで好きな時に寝させろ!という自己中の塊なわけで。
つまり寝て欲しい時に寝てくれないのが普通で、寝て欲しい時に寝てくれるのが普通じゃないんですよ。だから寝かしつけなんて不健全なんですよ実際。
その辺のことを考えて、じゃあどうやったら寝てくれるかを考えたところ、遊ぶものが無く、寝てる親だけがいる空間に閉じ込めればいいのでは?と思って実践したところ、非常に効果がありました。
まぁほんとは教育的にはよろしくない方法ではあるかもしれませんが、実際によく寝た方が親も子も精神衛生上良いのは事実なので、自分の行動が理解できるようになるまでは続けようかなと思います。
参考にされる方は用法、容量を守って正しくお使いください。
でわでわ。
コメント