どうも2児の父ヨシローです。
僕は孫子の兵法が好きなんですが、その中にこのような一文があります。
勝兵は先ず勝ちて、而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて、而る後に勝ちを求む。
これは「勝者はまず勝利する態勢を整えてから戦いを始めるが、敗者は戦いを始めてから勝利を求める」つまり、「戦いは勝ってから行うものだ」と、孫子は言ってるわけですね。
何の話やねんと思われるかもしれませんが、これを寝かしつけに応用すると、寝かしつけ前の事前準備の時点で勝利しておくことが重要という話になります。(つまり前回の記事は、負け戦を強引に勝ち戦にしていた島津の退き口みたいな戦いだったことに)
究極的には、「敵(子)が戦う(寝かしつける)前に自ら降伏して(寝て)勝利!」としたいところですが、ま、そこはそれ戦う前から降伏してくれる敵なんて中々いないので、結局戦うことになると思いますが、その戦いを楽にするためにも事前準備は重要ですよってことで、いくつか試してみて効果があったものを書き記しておきます。
あ、前の記事でも書きましたが、子どもはポケモンばりに固体差がすごいので全員に効くとは限りません。
目次
睡眠時間をコントロールする
まずは根本的な睡眠そのものの話から。
子どもは大人と違って睡眠に対する概念が違います。大人は「寝る」「時間」の概念をハッキリと持っていて、ある程度自分でコントロールできるので、平日は4時間睡眠で、休日は10時間くらい寝るとか短くも長くもできます。起きたら夕方でものすごく憂鬱になった経験を持ってる人も多いんじゃないですかね。この憂鬱になるのも時間の概念があればこそです。
対して子どもは睡眠や時間の概念がまだハッキリしておらず、「眠いから寝る」「何か目が覚めたから起きる」みたいな適当な概念で生きています。「やべ、明日早いのにもう10時だよ寝なきゃ!」みたいなのが無いので、そりゃ眠く無いところをいくら寝かしつけられたところで寝ない。当たり前ですそもそも寝る意味すらわからないんだから。
なのでこの睡眠時間をいかにコントロールするかが鍵となります。
「早起き」と「昼寝時間」
で、このコントローラーを握る大人ができるとこは「朝起こす」ことと「昼寝」です。
まず一番手っ取り早くて単純な方法ですが、朝早く起こすこと。
ぶっちゃけ、それだけ夜寝る時間は早くなりますので、寝かしつけにかける苦労は減る可能性があります。
ただ、これは非常に合理的で確実な方法ではあるのですが、大人の事情を考えると中々実現が厳しいところもあると思います。
例えば夜10時になっても寝ない子を、頑張って朝5時に起こすようすればもしかして子どもは夜8時には寝てくれるようになるかもしれません。
しかし、朝早くから長時間子どもと向き合うのは大人側にかなりの体力と精神力が求められます。昔から朝5時起きが普通だったタフな人ならまだしも、(私のような)ズボラな人が無理した生活リズムに変えてしまうと色々とやられる恐れがあります。
つまり大人と子どものリズムを無理に変えると寝かしつけ以前にかなりしんどくなる、ということ。
というか正直言ってウチのようなヌルい家庭に早寝早起きはキツイ。朝はできるだけ寝てたいし、夜はそこそこ遅くならないウチに寝てくれればいい。
ということで「朝7時頃起きて、夜は9時くらいにスヤっとしてくれればいいなぁ」という家庭におすすめしたいのは必要以上に昼寝させないこと。
昼寝の理想は11~12時くらいで昼食を食べて昼寝し、14時頃までに起こすこと。
保育園だと大体このスケジュールになってると思いますが、自宅にいる場合もできるだけ同様のスケジュールになるようにします。
そして重要なのが、その後は夜寝るまで寝かせないことです。これはほんと超重要。
夕寝は絶対にさせない
一番良くないのは陽が暮れてからの昼寝、いわゆる夕寝です。
特に夕方、保育園や遊び帰りでベビーカーや自転車に乗ってる間、少し寝てしまうのはしょうがないですが、家に帰ったら必ず起こして数時間ガッツリ寝てしまうのを回避してください。
正直夕方は色々と忙しいので寝ててくれた方がありがたいのですが、夜中まで遊び回る地獄を味わいたくなければ断腸の思いで起こしてください。中々起きなかったり泣き叫んだりするかもしれませんが、お菓子やジュースで機嫌を取ってください。
眠りのピークさえどうにか回避すれば覚醒して寝なくなります。
昼寝自体させない
特に3歳にもなると体力が付いてくるので、起床が遅くなったりあまり体を動かさない休日などは昼寝自体させないのも1つの手です。
その場合夕方あたりに眠りのピークが来ると思うので、そこを何としても阻止してください。日中、親がホッとできる安らぎのひと時を削除してしまうのは酷ですが、、
子どもの残HP(ハジケポイント)を調べる方法は存在しませんので、試してみないとわかりませんが、早め短めに昼寝させてるのに夜遅くまで元気すぎる場合はHPが有り余ってる可能性がありますので試してみる価値はあります。
昼寝についてまとめ
そんなわけで昼寝について心がけたいことは、
- 必ず太陽が昇ってる時間帯に
- 時間を管理する(起こす)
- 夕寝はさせない
- 休日は昼寝をさせない
0歳児は寝たい時に寝かせてて良いですが、1歳半過ぎにもなれば昼寝時間は親が管理して、必要に応じて「寝かせない」「起こす」ということを意識してください。
食事は「満足感」を重視する
質の良い睡眠には夕食をしっかり食べるのが理想ですが、そうは言っても中々食べてくれない子もいます(ウチがそうです)
その場合は無理して食べさせるより、まずは「満足感」を重視するようにします。
食べきることを重視して量を調整する
中々食べない子の場合はまず夕食のご飯は少なめにしてください。
必要量食べるというより、まずは「食べきる」ことを目標とします。そして食べきったら褒めてあげてください。めっちゃ褒めます。スタンディングオベーションしてください。
お代わりが欲しいと言えばちょっとずつあげるようにし、終わりであればそのままご馳走様して終わりでいいです。要はお茶碗にご飯を残さないようにして「食べきった」感覚を覚えさせます。
これはかつて「保育園だと食べるのに、家だと食べない子は量が多すぎることが多い」と聞いてから試してみた方法です。
そうやって日々「食べきれる量より少し少なめ」になるように調整していくと、結構食べるようになります。
子どもと取引する
ここで、夕食を食べさせる前に「これ全部食べたら好きなもの(お菓子やアイス)あげるよ」と裏取引を交わしておき、食後に好きなおやつなりアイスなりをあげます。
こういった取引は教育上よろしくないとも言われますが、そんなこと言っても食べないほうが心身共に悪いので、きちっと食べてもらうためには褒美を与えるのが一番効きます。
ちなみにお菓子→夕食は絶対ダメです。前頁のように少しでもいいから夕食を食べてからお菓子にしてください。
そして褒美をあげる際には「このアイス食べたら歯磨いて寝ようね」などと、今度はこっちの要望を約束させます。こんな感じでやるべき事の間に好きなことを挟んで連鎖させ最終的に寝るところまで持っていきます。
そうすると子どもは、「何か褒めてもらえたしアイスも食べれた」という満足感を得たまま、その後安心して眠りにつきやすくなります。
食事を負担にさせない
うちも最初は「こんなもんだろう」という量を出して、ガチンコ女子プロレス合宿の如く食べさせていましたが、子どもからしたらかなりの量であって心身共に負担がかかっていたようです。
また、子どもは食べないと叱られることに恐怖を感じてさらに食が進まず、そして食べない子どもに対し親がイライラするという負の連鎖が起こります。その恐怖は眠ってる時にぶり返したりするのでかなりの確率で夜泣きします。
大人からするとお腹一杯食べて貰った方が寝かせやすそうな気がしますが、実際は寝かしつけに満腹感はそこまで重要ではないと思います。それよりも「あーおいしかった!」と満足した状態で終われる方が重要かと思います。
お風呂でしっかり身体を洗う
これはまだ赤ちゃん感が抜けない1歳近辺だと特にですが、お風呂で体をしっかり洗うのと、風呂上りのスキンケアはかなり重要です。
洗うべきポイント
特にしっかり洗うべきポイントは首元、手首や膝裏、股や指の間等の「肉(脂肪)の間」です。
1歳頃は脂肪たぷたぷの小力士的な体つきになるので、肉の間に汚れが溜まりやすくなります。しっかり洗えてなかったり、すすぎが不十分だったりするとすぐかぶれます。
子どもの肌はデリケートだからと優しく洗いがちですが、食べこぼしや皮脂分泌で思った以上にしつこく汚れてますので、しっかり洗ってください。
赤ちゃん用のボディタオルでもいいですが、個人的に大人の手で洗う方が力加減がしやすくしっかり洗えるのでおすすめします。
また、ボディソープにも拘ってください。おすすめはジョンソンの紫ですが、「自分の身体の香り」は寝かしつけに確実に影響してると思いますので色々と試してみてください。
スキンケアもしっかりと
そして、風呂上がりはしっかりとスキンケアをします。
特におむつの腰周り(ゴムが当たる部分)はかぶれやすいので、ひどいようならお医者さんに見てもらい、ヒルロイドソフトやプロペト等処方してもらいましょう。塗ったままだと蒸れるのでベビーパウダーも併用するのがおすすめ。
身体を清潔にするのは寝かしつけ時もそうですが、寝かしつけた後の夜泣きを防ぐためにも重要です。めんどくさいですがしっかりとやりましょう。
事前準備まとめ
寝かしつけについて改めて端的にまとめておくと、
- 睡眠(昼寝)時間を管理する
- 食事は満足感を重視
- しっかり身体を洗う&スキンケア
これを毎日しっかりやるのは大変ですが、このルーティンが出来上がると自然と夕方も寝ずに済むようになってきます。逆にやらずに寝かしつけようとするのはかなり大変ですので是非とも試してみてください。
コメント