どうもヨシローです。
うちには老人ホームに入ってる80近い両親がおるわけですが、この前外出中にはぐれるというちょっとした事件がありました。
お互いまだしっかりしとるだけに2人でならということで外出OKにしてもらってるんですが、そこはもう良い歳なわけで、ちょっと行き違ったってだけでも中々探すことも難しいのです。
幸い数時間後に見つかったわけですが、夜まで見つからなければ警察沙汰もあり得ただけに、施設からも捜索隊が出たりと結構大事になったんですよね。
この際、父は携帯を持ってたのですぐ連絡してこれたんですが、今後もし同じようなことがあった時に備え、母の方にも携帯を持たせてお互い連絡できるようにしとこうとなったわけです。
そんなことで、実際のところ老人にはどんな携帯が一番良いかを色々調べて実際に渡しました。あくまで「自分はこうした」という一例ですが、もし同じような境遇の方がいたら参考にしてください。
目次
どんな携帯電話を持たせるのがいいか
さて、今回実際使うのは母なわけですが、本人名義でなく僕名義で契約することにします。つまり僕の2台目の携帯を母に渡すってことです。
それ名義貸しになんないの?って思いますが、渡す相手は家族だし料金払う意思はもちろんあるので問題ないです。(逆に親名義の携帯を売ったりしたら犯罪ですが)
本人連れてっての契約となると結構大変ですし、他人名義の契約を手伝うのは非常にめんどくさいってことは父の時に証明されてるので。あともし契約を変更する際もいちいち本人連れてきたり代理人の手続きしなくても僕の方でできますし、使用状況をこっちで監視して、おかしな契約してないかの確認もできます。
ちなみに支払いだけは本人にする、とかもできますが今回僕が払います。親孝行ってほどでもないですが、自分が金払うと思うと気合が入りますので。
機能は最低限でいい
まずは携帯を持たせるにあたり、どんな機能があればよいかを整理します。
・電話する
・位置検索(GPS機能)
うん。これだけでいいな。。
特にネットやメールをする予定もないし、一先ず必要最低限の機能だけあればって感じで。
機能的にはほんと子ども用の「みまもりケータイ」でもよかったんですが、あれ一応子どもじゃないとダメみたいなので。
そもそもあれを持たせるのもちょっとなってのもありますし。印籠みたいな老人向けあれば・・・そうれもどうかな。
手続きは簡単に、月の料金は安く
契約内容はこんな感じに。
・音声通話あり
・データ通信は多少使う
・料金はできるだけ安く
・怪しい契約にしない
・簡単に手続きしたい
もう基本持ってるだけでいいケータイなんで、料金はできるだけ安くしたい。ただ単純に安いってだけで決めたりすると騙し討ちに合う為、条件等ちゃんと調べて決めます。
結局ワイモバイルに落ち着いた理由
主に格安SIM系で色々探してみた結果、何だかんだでワイモバイル(Y!Mobile)に落ち着きました。契約した内容と料金はこんな感じです。
内容 | 料金 | 備考 | |
プラン | スマホベーシックプランS | 2,680円 | |
端末 | DIGNO ケータイ2 702KC | 800円 | 28,800円×36回払い |
割引 | 新規割 | -700円 | 6カ月のみ |
割引 | 光セット割 | -500円 | 要Softbank光回線 |
割引 | 機種代金割引(オンラインストア限定) | -300円 | 10,800円(300円×36回)割引 |
合計月額 | 1,980円 | ||
初回割引 | 事務手数料無料(オンラインストア限定) | -3,000円 | |
位置ナビ(※) | 300円 | 検索側オプション |
他にもっと安いとこあるのになぜワイモバイルだったのか、なぜスマホでなくガラケーなのか、ガラケーなのに何でスマホプランにしてるのか等を説明をします。
安い契約には罠がある
今回の契約では月1,980円ですが、新規割込みなので半年後は実質2,680円となります。(光セット割がないと3,180円)
月1,000円くらいで行けるものだと思ってましたんで、「なんか…意外と安くねぇな」と思ったのが正直なところです。他の格安SIM系の中には「月額298円」なんてのもありますし。
ただなぜそういう契約にしなかったのかと言うと、料金がやたら安い格安SIM系は色々と裏があるからです。
結局、安いってことは何らかを削ってるわけで、できないことを納得した上で使用するのが前提なわけです。例えば「ネットは遅すぎてほぼ見れない」「指定のアプリ経由で無いと電話できない」とかですね。
キャリア並みのサービスで料金だけ安いなんて、そんな甘い話は無いってことです。
これを契約前に言ってくれるとこならまだしも、あえて分かりずらくしといて契約する際に「通話10分無料オプション付けないと通話料高くなりますよ」とかどんどんオプション付けさせて結局高くするとかかなり悪どいことする業者もいたりします(あれ?キャリアのショップでも似たようなことやってたような。。)
また、そういうところは大体キャリアが捨てるはずだった野菜クズみたいな回線を使ってるので、イザという時に使い物にならない可能性もあります。
楽天も本腰入れて来て、そろそろ格安SIM系も体力無いところは淘汰される時代へ突入しそうですし、最悪の場合いきなり事業撤退でサービス停止なんてなれば非常にめんどくさい。
実際使いたい時に使えなかったり、使い方に制約がある携帯を老人に渡すのは正直怖いです。教えたところで間違えて操作しないとも限らないですし、そんなことでドギマギしながら日々過ごしたくないわけで。
「安心料」が含まれたワイモバイル
そこを踏まえるとワイモバイルは格安SIM系にしては非常に隙の無い内容になっています。
これらをひっくるめての価格であれば、安心を買うという意味でもワイモバイルが一番であるとの結論に至ったわけです。
たかが数百円料金安くするために心配事を増やしたくないですし、安心料も込みと考えれば安上がりかなと。
なぜケータイプランでなく、スマホプランにしたのか?
ちなみにワイモバイルには「ケータイベーシックプランSS」という月934円のべらぼうに安いプランもあります。
なぜこれにしなかったのかと言うと、データ通信が使っただけ料金が増えていく恐ろしい「パケット従量課金制」になっており、「110MB使ったら4,500円」というエゲつない料金体系になってるからです。
「2.5GB」を強調して「110MB」をこそっと書いてるとこが嫌らしい。
確かに全く使わなければ0円ですが、気を付けたいのがデータ通信というのは受信しても使ったことになる所です。
よくあるのがメールに添付された写真。例えば、iPhoneで撮られた写真一枚開くのにこのプランだと100円(2MB)くらいかかります。つまり写真10枚見たただけでスマホプランより高くなります。
まぁこれは極端な例ですし、今回メール使う予定は無いのですが、この先もし気変わりして「写真送って」とかあれこれしたいと言われた時に「いや料金が…」何だの言うと揉めそうなので、保険の意味でスマホプランにしたわけです。スマホプランなら3GBまで使えるので必要十分ですし、超えたら速度制限かかるだけですからね。
あとよく見ると何気に別途月300円かかったり、光セット割や家族割等の割引が適用できなかったりで意外とそこまで安くならないです。
ソフトバンク以外でもワイモバイルでいい
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので、ソフトバンク使ってると何かと割引があります。
ソフトバンク光を使ってると光セット割(月500円引)が適用されますし、ソフトバンク携帯との通話なら1時~21時の間無料になるので、実質家族間の通話料はかかりません。まぁ大体家族としか電話しないでしょうからね。ただしソフトバンクとワイモバイルでは家族割は適用されません。
で、auにも同じようにサブブランドの「UQモバイル」があります。ならauとUQでも同じような割引あるんじゃ?と思いきや、auひかりを使ってても光回線の割引は無かったり、auとUQ間での無料通話も無かったりと他の家族がau使ってるメリットが無いんですよね。
ワイモバイルほど力入れてない、むしろワザとお得にならないようにしてる感あります。同じようにドコモもサブブランドに力入れてないですが、ぶっちゃけ格安SIMなんて使わずキャリア回線使ってくれってことなんでしょう。そっちのが儲かりますし。
また、今回自分で契約したので適用されませんでしたが、ワイモバイルは契約者が60歳以上だと国内通話が24時間無料になるオプション(スーパーだれとでも定額)が無料で使えるというかなりお得な特典もあります。UQにも同じようなオプションありますが途中で有料になりますし。
以上を考えてもドコモやau使ってる人でもワイモバイルでいいんじゃないかなってのはあります。
ちなみに前述通りワイモバイルでもソフトバンク光セット割が効きますので、まだ自宅に光回線を引いてない方は導入を検討するのもよいかもです。
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どうして今更ガラケーにした?
端末は最初からガラケー(4G LTEケータイ)にしようと思ってました。
自分が使うならあり得ないですが、今回老人に持たせるという用途においてはガラケーの利点ってすごく多いんですよ。
ガラケーの利点①:本体価格が安い!
いわゆる高齢者向けスマホ(かんたんスマホやらくらくフォン等)だと4万くらいしますが、今回購入した「DIGNO ケータイ2」は新品が18,000円で購入できます※。
※定価28,800円ですが、オンライン経由で買うと月割で10,800円割引になります。
新古品と言う名の中古品じゃないですよ。京セラが作ってる最新型の新品です。ガラケーで最新型ってのも変な話ですが。。
ガラケーの利点②:直感的に操作がしやすい!
老人ってリモコンや家電話に慣れてるので、やっぱボタンがある方が使いやすいんですよね。そもそも致命的な点として、老人って指がゴツゴツしてたりカサカサに乾燥してたりするから、スマホのタッチに反応しないことがあるんですよ。悲しいことに。
あとイザという時に電話帳が出せなくても、そこにあるのは馴染みあるボタン電話ですので、最悪覚えてる電話番号を押せば電話できます。
ガラケーの利点③:電池が長持ちする&頑丈!
一番の利点はこれですね。今回買ったDIGNO ケータイ2は待受中心だと約22日間(530時間)電池が持ちます。スマホだと下手すりゃ1日で無くなるし、イザという時に電池切れとかマジで意味ない。そもそも2~3年でバッテリーが死んで使えなくなったりね。
これだけ電池が持てば、もし充電の仕方がわからないとか、カバンに入れっぱなしで忘れてたとかでも、月1~2回確認して充電してあげることもできます。
あとは耐衝撃、防水、防塵とスマホなんて話にならないくらい頑丈で長持ちします。少々の高さから落としても、水の中に落としても、埃まみれのバッグの中に放り込んでも誤動作もしませんし。
他にもワンセグでTVが見れたり、余計なアプリが付いてなかったり、、書ききれないほどあります。すごいねガラケー。まぁ、自分では絶対使いたくないですけど。。
解約違約金がかからない
これはワイモバイルに限らずですが、2019年10月以降のプランでは悪しき「解約違約金」いわゆる「2年縛り」が撤廃されました。
ちょっと不謹慎な話ですが、これまでの解約違約金がかかる2年契約だと、携帯を持つ本人が急に亡くなって不要になった場合、1万円近くの違約金がかかり解約したくてもできない状況になることもあり得ましたので、手軽に解約できるようになったのは朗報です。
公式オンラインストアで契約すると特典が太い
以上のようにワイモバイルに決定したわけで、当初は店舗に行って色々話聞きながらやろうと思ってました。しかし、何度覗いても混んでるし、ガラケーの在庫なんて無いと言われるし、挙句「オンラインでやった方がいいんじゃないですかね?」と身も蓋も無い事を言われたので、下記のワイモバイル公式オンラインストアから手続きすることにしました。
調べると確かに店舗に出向いて手続きするより早くて簡単ですし、何より特典が太い。
手数料がかからないのもですが、何より端末代10,800円割引が太い。端末によって割引額は違いますが、ちなみに店舗だと普通に定価購入(28,800円)になると言われました。
オンライン手続きは(条件が固まっていれば)自宅で30分もあれば終わりますが、注意点としては、光セット割はオンラインで申し込めないので、後日店舗に出向いて手続きする必要があります。結局行くのかよ。。
また、届くまで1週間くらいかかりましたが、これはそもそも店舗にガラケーの在庫置いてるところがほとんどないので、どっちにしろ取り寄せで1週間くらいかかると思います。
「位置ナビ」の契約について
今回は電話の他、もう一つの目的がGPSで居場所を探知できるようにするということでした。最悪携帯を使える状況で無くてもこれで大体の居場所がわかりますし。
あと、位置ナビは検索される側の携帯の電源が入ってないと検索できないので、ちゃんと充電して使える状態になってるかを定期的に調べることもできます。
iPhone同士だと「iPhoneを探す」でできるんですが、ガラケー相手だと「位置ナビ」オプションを付けないと位置検索ができません。子ども用みまもりケータイのと同じですね。しかしこれ有料で月200円、一回検索ごとに5円かかります。タダにしてくれよ。。
位置ナビは「検索する側」の契約になるので、僕の携帯契約にオプションを付ける形になります。位置ナビの申し込み自体はMy Softbankからできるんですが、検索者と被検索者設定がオンラインで手続きできないので、最初から店舗で手続きした方が良いと思います。
携帯が届いたらやっておきたいこと
無事携帯が届きましたので、本人に渡す前に色々やっておきます。
初期設定類は当たり前として、できるだけ省電力にするためエコモードにもしておきます。
そして忘れずやっておきたいのがMy Y!mobileの利用登録。自分のスマホから見れるようにしておかないと、利用状況などの監視や簡単な契約変更ができません。登録時に本人確認として端末へSMSが飛んできますので、手元にあるうちにやっておいた方がいいです。同じように位置ナビの検索許可設定もやっておきます。
あとは任意で。機能ロックをしてもいいですが、あまりやりすぎると必要な機能が使えなくなる可能性もあるので注意。
受け中心なので、むしろ場合によっては電話帳登録はしなくてもいいかもしれません。もし電話しまくってこられると困る場合は、「こっちから電話をかけることはできない」くらい言っておいてもいいと思います。
どうやって携帯を持たせるか
さて、あとは最後の難関、「どうやって持たせるか」ですが、もうこれに関しては、
「持ってて」
とだけ言って渡しました。
こっちから余計なことは言わない。
電話のかけ方取り方は家電話子機と一緒なのでわかると思いますし、「メール、写真はこれで、LINE使えるように、、」とかまで教えてません。
というのも人間って年取るともう余計な事覚えたくないんですよね。そもそもが若者からモノを教わって「なんでわからないの?」って言われるのをすごく嫌がる。プライドは高いから。
なのでもう最初はとりあえず渡すのがメイン。いきなり色々させようとしない。
最悪電話方法がわからなくても位置検索は出来るので「とりあえず出かける時はバッグに入れてて」とだけ言っておいてます。
ちなみに位置検索ができることは僕以外誰も知りません。下手に教えると監視されてるようで嫌がって持たない可能性もありますし。
渡してしばらく様子見て、メールや写真とかに興味を持ってくれたことに対して教えてあげるというスタンスで行こうかなと思います。
あとがき
以上、うちではこんな感じで携帯を契約して渡しました。正直言って無駄になる可能性もあります。存在自体忘れて持って出かけないかもしれないし、いくらガラケーが充電持つって言っても電池切れのまま放置されるかもしれないし。
でも何もしないよかまだ安心感はあるので、正直携帯というか保険の契約した気分です。
もちろん人によってはスマホをバリバリと使いこなす可能性もありますし、それならプランや機種も全然変わってくるでしょうからこれが全老人にとっての最適解ではないと思いますが、あくまで一つの参考として見ていただければなと思いました。
長くなったなー。でわでわ。
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