2021年ではもう無理?Windows7から10の無償アップグレードができない問題を探る

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Windows7から10への無償アップグレード、2016年頃に終わってるんですが、ググってみると実はまだ無償で出来るそうなのでやってみました。

※本記事は失敗例ですが、成功した時の記事も上げました。

2022年早々、Windows7から10への無償アップグレードが成功したよって話
もう2022年になるし、さすがにWin7では使えないアプリも増えてきたので、そろそろ本気で10にしておきたいということでチャレンジした結果、見事に無償でWin10にすることに成功しました。

まずはMicrosoftのダウンロードページに行き、「ツールを今すぐダウンロード」をクリック。

時期によってファイルが違うそうですが、2021年4月時点で「MediaCreationTool20H2.exe」というファイルがダウンロードされるので右クリックして「管理者で実行」を選択。

Windows10の使用許諾が表示されるのでOKをクリックするとセットアップが開始されます。

なーんだ、意外と簡単やん!これで俺もWindows10使いだ!とのん気にコーヒーを入れに行き、数分後帰って見たところ、、


失敗しました。

「このPCでwindows10を実行できるかどうかを判断できません。セットアップをやめて、やり直してください」という非情な言葉と共に、「閉じる」ボタンのみが静かに佇んでいました。

…いやまぁ、何かしら問題があるなら分かるよ。でも「判断できません」ってさ、そんなエラーメッセージある?

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10への無償アップグレードが失敗する原因を探る

原因を探るため色々調べてみるも、このエラーメッセージ自体についての情報は少なく、何故か変なサイトしか引っかからないので、とりあえずアップグレードに失敗する系の情報を集めて試してみます。

Windows7の更新アップデートをしてみる

7はもう1年前にサポートが終わってるのでアップデートも終了してるわけですが、それでも最新の状態してないと10に出来ない、みたいな情報もあったため、残ってる更新アップデートを適用してみます。

失敗しました。

しかも再起動後更新プログラムの適用が失敗しまくってPCが立ち上がらないという悪夢が再び起こりだしました。そうだ、そういえばそれでWindows Update停止してたんだった。

余計な問題を増やすなって。

結局事態が悪化しただけとなりましたが、もしかして毒が裏返るかの如くワンチャンあるかなと思ってもう一度実行してみると、

当然の如く失敗しました

ただ、今回見てたところ、「更新プログラムをダウンロードしています」が一瞬表示された後、「PCをチェックしています」の表示になって数秒後にこのエラー画面になります。

どうも失敗するタイミングが、ライセンス認証とかその辺でなく、PC内の構成か何かをチェックした際に「アカン。これじゃインストールできんわ」と判断された(判断できません言うてるけど)っぽいです。

Windowsアップデートファイルの破損が原因?

とりあえずアップデートの問題を解決しようとアップデートファイルを削除しようと思ったんですが、そういえば同じように10へのアップグレードの際にエラーが出る場合、アップデートファイルを削除することで直ることがあるらしいのでやってみます。

C:\Windows\SoftwareDistribution\Download

C:\Windows\SoftwareDistribution\DataStore

このフォルダ内のファイルを全削除します。



何故かWindows Updateが最新の状態になりました。謎。

再起動すると更新プログラムの適用が失敗することもなく、通常起動したのでこの状態でもう一回アップグレードをやってみます。

失敗しました。

まぁ、、更新アップデートが適用されてないとかそんな問題じゃない気がしてた。残りの更新ファイル2つくらいでしかもロールアップとか関係なさそうなのだったしね。

周辺機器を全部取り外してみる

とあるブログで周辺機器を全部外したところ成功したというのを見たので、とりあえずUSB系全部取り外し、マウスも有線にしてマウスとキーボードだけ繋がった状態でやってみます。

失敗しました。

しかしこの時あることに気付きました。

毎回、「PCのチェックをしています」の表示でエラーメッセージが出るのですが、その一瞬HDDへのアクセス音(「(・д・)チッ」みたいな音)が聴こえたんですよね。

おかしい…WindowsがインストールされるシステムディスクはSSDなので、DドライブであるHDDにアクセスする必要はないはずです。

何か匂う。これはもしかしてHDDが引っかかっているのでは、、というわけで内蔵HDDを物理的に外してやってみます。

失敗するんかい。

成功する流れやったやろこれ。

不要なアプリを削除してみる

10では対応してないアプリを入れてると失敗する、みたいな情報もあったので、使って無い不要なアプリやWindows Essentials辺りをまるっとアンインストールしました。

失敗しました。

クリーンブート&ユーザープロファイルの再作成

クリーンブートとは、Windows起動に不要な常駐ファイルを全て無効にした状態でWindowsを立ち挙げることです。あとは別ユーザーアカウントを作ってログインしてそっから実行するとか。

まぁ、どっちも失敗したんで詳細はいいか。これで成功した人もいるそうです。やり方はググってください。

パーティションをアクティブとしてマーク(注:非常に危険)



海外の怪しいサイトに書いてあった方法がこれです。

そもそもがアップグレードの際、正しいシステムパーティションをWindowsが認識できない場合にこのエラーが出ることがあるとのこと。例えばハードウェアやシステム変更を加えた際に誤ってシステムドライブを非アクティブにしている場合など。

自分の場合SSDへのクローン化も行っていることで、通常のパーティションから変更が加えられた状態であり、もしかしたらここの設定でうまくアップグレードが走る可能性もあります。

ただしこれ、下手するとWindowsが立ち上がらなくなります。めっちゃ危険なため、かなりOSに対し高度な知識を持ってない限り止めておいた方がいいです。復旧方法はあるにはありますが、元に戻れるかの保証はできません。自分も自信が無いので実行してません。

一応やり方を書いておくと、ファイル検索窓から「diskmgmt.msc」を検索して実行し[ディスクの管理]から、システムドライブ(C:)を右クリックして「パーティションをアクティブとしてマーク」です。

まぁ、最悪クリーンインストールをしていい状態ならやってみてもいいかもです。

BIOSから別OSのインストールディスクを無効にする

これはまぁ自分は関係ないですが一応書いておきます。

例えばDドライブにLinux等別OSを入れている場合、BIOS設定でそのドライブを無効にすることでアップグレードができるかもしれない、というもの。これも上と同じく、システムが既存のハードドライブパーティションを適切に解釈できないことが原因だった場合にうまくいくかもしれません。

 

ふー、もういいや、疲れたよパトラッシュ。

原因として考えられること

疲れたのでこの辺にしときます。ハッキリとした原因は分からないですが、成功したと言ってる人たちと自分との違いを見て可能性として挙げられるのは以下。

  1. 一度も10にしたことが無い
  2. 自作PCである(メーカー製PCでない)
  3. Windows7がDSP版
  4. クローン化でHDD→SDDに換装している
  5. CPUやマザーボードを交換している

今さらながらに言うと、そもそもが無償アップグレードの条件が「無償アップグレード期間中(2016年7月29日まで)に一度でも10にしたことがある」なので、出来ないのは当然と言えば当然なんですが「それでも出来るよ?」と言ってるサイトもあったりしてこの辺りは分からない。

ただ、「このPCでwindows10を実行できるかどうかを判断できません~」というエラーメッセージ見るに、無償アップグレード期間にやってても失敗してそうな気がしてる。というか、Windows10を買って来てもこのエラーになりそう。

もっと問題は別にありそうです。勘だけど。

で、考えられるのが自分のマシンが自作PCで、しかもWindowsがDSP版だと言うこと。

さらに元々HDDだったシステムディスクをSSDに換装しており、その際クリーンインストールでなくクローン化で丸々移しています。しかもSSDにした際にCPU、メモリ、マザーボードまで全部入れ替えて全然違うPCに生まれ変わってるんですよね。

ここら辺り調べてた時に気になる情報としてあったのが、「MicrosoftはPCに接続されているハードウェアを認識してアップグレードライセンスを認証している」というもの。

要は7を導入した当時からPCのハードウェア構成が変わっているため、今7を使ってる分には問題ないけど、別OSにアップグレードしようとすると「こいつこっちで認証した当時と構成違ってるわ、違法ライセンス使ってんちゃうんか?」という思われて「判断できない」という曖昧な表現になってるんでは?という予想。

もしかして7導入時当時の構成にする、もしくはDSP版としてバンドルされてるメモリやLANボードを接続した状態でやれば成功するのかもしれないですが、もう当時のマザーボードなんて売っちゃったし、そもそも構成覚えてねぇよ。ダメだこりゃ。

そもそもが、全くの別PCへのライセンス移行も可能なはずのWindowsが、ハードウェア構成が変わったからアップグレードできないなんてことあるんでしょうか?やっぱり原因はもっと別のところにありそうな気がしてならない。

じゃあどうしよう

そんなわけで残された道は3つあります。

  1. 今のままWindows7を使い続ける
  2. Windows10を買う
  3. 時期Windowsバージョンが出た際に無償アップグレード対象になる可能性に賭ける

今の所特に大きな不具合は無いのでWindows7のままでもいいんですが、最近のアプリを使う場合間違いなく10の方が安定してるでしょうし、マシン性能も10の方が引き出せるのは確実だと思います。逆に言えばそこを我慢すればまぁ問題は無いかな、、

元々無償だった10を今更買うのも何となく気が引ける。Amazonで見たら2万近くすんだもんね。しかも前述通りアップグレード出来ないのならあまり意味無い。

なので、どうしても困ることが出るまでは今のまま7を使い続けて、次期Windowsが出る際の無償アップグレード対象になるのに賭けるしかないのですが、実はWindowsOSとしては10が最後という説がもっぱら主流で、無償アップグレードの機会はもう無いかもと。。

つまり無償アップグレードは10が最後のチャンスだったわけで、それでMicrosoftもあれだけ無償アップグレードを推してたのかもしれないのです。つまりそれに乗り遅れた人はもう買うしか無いと。。

しかし正式アナウンスがあったわけでもないのでまだ諦めない。もうしかしたら数年後にビルゲイツの頭がおかしくなってWindows Zeroとか無償配布するかもしれないし、その際に何の問題無く無償でアップグレードできるのが一番良い。(今の状態だとそのアップグレードも失敗しそうな気がしますが)

ってなわけで私はもうしばらくWindows7と共に戦い続けることになりそうです。

※追記)
まさかのWindows11のリリースが正式発表されました。最後やったんちゃうんかい。。しかし、無償アップグレードの対象はWindows10のみ、だそうです。終わった。本格的に終わった。

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