ストイックサウナの聖地、笹塚マルシンスパの正直な感想

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ようやく行けたんでレポします。

ようやくとは言いますが、正直何かと理由をつけて自ら行かないようにしてました。と言うのも口コミには汚いだの狭いだの、あとはガチサウナって色んな意味で何となく怖いし。

んで実際行ってみての感想は「ひたすらにストイックなトコだな」でした。男性限定サウナですけど、どのみち女性は来ないだろこれ。

というわけで全然行きたくならないレポをどうぞ。

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そこはストイックな街、笹塚

マルシンスパは京王線笹塚駅から歩いて5分ほどのところにあります。

天空のアジト マルシンスパ
天空のアジト マルシンスパ

笹塚は新宿や渋谷からもがんばれば歩ける距離にありますし、京王線準特急まで止まるという立地としては超優良地。都心からちょっと離れた、繁華街でも寂れてもいない、これくらいがちょうどいいよな、みたいな。

漫画家が吉祥寺に住むみたく、昔からここは芸人が多く住む街で、マツコデラックスも昔住んでたそうです。あ、マツコは芸人じゃねぇや。

駅前はちょっと前に再開発されたためそこそこ綺麗ですが、甲州街道沿いあたりは汚ったねぇビルが立ち並ぶ昭和の街って雰囲気になります。

甲州街道沿いを西へ少し歩くとマルシンというパチンコ屋がありまして、マルシンスパはそのビル10Fにあります。最初エレベーター入口がわかんなくて普通にパチンコ屋に入店しました。どうでもいいですけどこのエレベーターがめちゃめちゃボロくて怖い。何でスケルトンにした?

10Fまで上ると、むき出しの非常階段から京王線が真下に見えます。無駄に景色は良いですが、僕は高所恐怖症なのでこの時点でちょっと帰りたくなりました。

受付からストイック

受付はちょっと怪しいマッサージ屋って雰囲気です。聞いた通りめちゃ狭い。

行った時ちょっと行列になってたので「あ、帰ろう」と思ったんですが、たまたまラッシュ時間で帰りの受付が処理待ちになってただけのようでした。もし大勢客が来てもロッカーの数は決まってるので入場規制がかかるようです。

(※後から知ったのですが、この日は過去最大の入場者数を記録した日だったそうです

滞在時間はそこそこ余裕を持ちたかったので3時間パックにしましたが、2000円は正直ちょっと割高かなー、テルマー湯でも2400円で日中入れますしね。90分1500円コースの方でサクっとサウナ入ってく人が多いんですかね。

あとはサウナセット(館内着とタオル)を受け取るまではスパ銭と同じですが、ここはスパ銭のように優しそうなお姉さんが「館内のご利用は初めてですか?」なんて聞いてくれません。「知ってるよね?じゃ行ってきな」って感じです。ストイック。なんか無駄に緊張します。

もちろん聞けば丁寧に教えてくれるんでしょうが、何となくこういうとこ来ると「俺知ってるけど?サウナ神だけど?」みたいな無駄なイキりをかましてしまう癖がありまして。さてこここからどどうする?となってしまいました。システムわからん。

幸いロッカーは入ったすぐにありましたので、ここで受け取ったロッカーキーの番号通りのロッカーで館内着に着替えます。ただこの「まず館内着に着替える」というプロセスがスパ銭には通常無いので、先に着替えてるおっちゃんについて行かなかったら危うく全裸の状態で休憩所に突撃していまうところでした。

ここは10Fが受付と休憩所で、サウナ自体は階段上って11Fにあります。つまりサウナの脱衣所で改めて全裸になるという2段プロセスを踏むわけです。説明書きみたいなのはありません。まぁストイックな漢が集うところだから全裸で行っても良かったかもしれませんが。

浴場でさらにストイックさは加速した

そんなわけでタオルを持ちいざ11Fの本丸へ突入です。

浴場前に脱衣所がありますのでロッカー番号と同じロッカーに入れますが、靴箱くらいのスペースしかない無いロッカーはむき出しの状態です。ストイック。置きっぱなしと変わらないので貴重品とか絶対持ってこれない。

とりあえず最初はタオルと自前のお風呂セットを持って入りましたが、自前セットの置き場所がねぇ。なので一旦帰って置いてきました。

洗い場にボディタオルやシャンプー類は完備されてるので、女子が使うようなボディソープとか持ち込むなってことですね。髭剃りや歯ブラシも置いてあってアメニティは充実してます。

入ってまず思ったのはほんとすいませんけど「うわ、きったねぇ」「狭ぇ」でした。

サウナの前に一応普通の浴槽(熱湯)と水風呂がありますが、浴槽はなんか色々浮いてるし、なんかこう色々と汚いです。なので水風呂はともかく熱湯の方は心なしかあんま入ってる人いませんでしたね。

あと浴場内に垢すり所が結構なスペース占拠してるんですけど、ボロボロのカーテンがはためいているのを見てるとヒマラヤ山脈で遭難してる気分になってきました。

口コミで「ここの従業員は掃除の仕方を知らない」とか書かれてたけど、何となくわかる。

まぁでも個人的に狭い汚いは気にならなかったです。なぜなら実家の風呂がこんな感じだったから。もう慣れてる。あとちょっと古めの銭湯も大体こんな感じだし。

それより気になったのがなんですが、ここ地上11Fですよ?開いとるんですよ。ちょっと頑張れば体出せそうなくらいのスペースが。しかも壁一枚先が外。もっと「遊び」を作れよ!湯バッシャァ!とやったら京王線ホームにいる人にかかるんじゃないか?ってくらいです。笹塚駅1番線で待ってて雨かな?と思ったら天気予報よりマルシンスパを疑ってください。

とまぁ今のところディスりしかしてませんが、実際のところ地上11Fの外気が入ってくることで浴場内もかなり通気性がよく気持ちいい。汚いのは浴槽と壁とテントだけで、洗い場は最近改装したのか結構綺麗でシャワー圧も問題無し。

熱湯はアホみたいに熱い(45℃でした)ので熱湯と水風呂の交互浴でもいいかも。

水風呂は結構広めでしかもプールぐらい深い!熱湯より水風呂のが広いのがサウナって感じですね。水温計が壊れてた(直せ)のでわからなかったのですが、ちょっと冷たいプール(多分19℃くらい?)って感じで水風呂ぉぉ!って感じでは無かったです。

ただ個人的に、アホみたいに冷たくしてる水風呂を有難がるのって普通にアホかと思うのでこれも〇です。

何より心配してたほど混んでなかったのが良かった。なんだかんだ有名なとこなので激込みも覚悟したのですが、土曜15時に多い時で5,6人ってとこでした。芋洗いが発生する時もあるそうですが、休日昼間行く分には気分よく入れる感じです。

ストイックさを極めたサウナ

熱湯と水風呂を一往復してからいよいよ肝心のサウナに入ります。

まずは入口にサウナっぽく尻敷マットがあるのでこれを持って入場です。使用前と使用後が分かれてて親切だな、と思いつつも、よく考えたら使用前の奴も普通に汚かったのであんま意味ないですね。

サウナ内は例にも漏れず狭い。いやまじで狭い。サウナストーンでかすぎじゃ。多分座れるのは8人くらいで、次入ってくる人は立ってなきゃいけないくらい。実際立って入ってる人いました。

あと熱い。暑いじゃなくて熱い。温度計を見るとぴったし100℃。分かりやすくていいだろ、的なストイックさを感じますね。

スパ銭ではよくあるテレビなんて軟弱なものはありません。薄く流れるBGMとガチムチ兄貴の汗が落ちる音だけが聞こえるひたすらにストイックなサウナです。

狭い室内に変な菱形の窓の壁一枚向こうは地上11Fの高さ、あと京王線が通ると若干揺れるので、火星近くを宇宙船で飛んでる気分になってきます。裸の漢衆を満載したアポロ11号じゃ。

ここは毎日3回熱波師(マグ万平がやってるらしい)によるロウリュの他、セルフでロウリュができることでも有名ですが、ロウリュ前提で考えてるのか普段がすごくドライなのでさらに熱く感じます。

ロウリュは勝手にやっていいんですが、自分が入ってた時は結局誰もやりませんでした。そらガチムチ兄貴の前でできんて。まぁ僕は荻窪なごみの湯のロウリュで死にそうになったことがあるので、やられると逆に困ったんでいいですが。

あと狭いから雛壇(2段)の上段に座ると前の兄貴の背中が近いんじゃ。周り囲まれた時はどうしようかとそればっか考えてました。

そんなストイックサウナでとりあえず水風呂と3ターンくらい回して、体流して出ることにしました。

浴場出たとこで髪乾かしてたら、脱衣所の横に非常口と書かれた扉があって出入りしてる人がいるので気になって入ってみたんですが、思いっきり外でした。ベンチが置いてあって外気浴スペースになってたんですが、非常階段の手すりのスカスカっぷりを見てると高所恐怖症が勃発してきたのですぐに戻りました。

休憩所もストイック…ではない?

一先ずロッカーに戻ってスマホを取り出し休憩所へ向かいます。

休憩所は10Fに15席ほどの食事席他、奥に15席ほどのリクライニングシート席、あと11Fのサウナ入口横には仮眠室もあり、規模に反して結構多めですのでどこかしら空いてました。

最近リニューアルしたそうでリクライニング席はHPに載ってるような等間隔の並びではなく、ある程度各スペースが取られてるよう雑多に設置してありました。大体の席が壁を背にしているのでコソコソとPCでやましい作業しててもプライバシーが確保できるのはありがたい。

専用の無料Wi-Fiも飛んでるし、各シートに電気コンセントもあるしでノートPC持ち込んで作業するのはすごくいいと思います。

こういうサウナって泊まりも想定されてるので、照明はかなり薄暗くされています。昼間だったので窓から差し込む太陽の光のみって感じでした。ネットカフェが流行る前の漫画喫茶ってこんな雰囲気だった記憶あります。

兄貴連中(お客さん)のマナーもすごくよくて、この時はグループ客みたいなのもいなかったので物凄く静かでした。というかサウナ内もそうですがソロ客が多いんですよね。騒ぐ子どももいないしストイックに作業に集中できそうな環境です。

さらに自席それぞれに袖机があり、メニュー表が置いてあって呼び出しボタンを押すと店員さんが注文を取りに来てくれ、持ってきてくれます。こういう所でセルフじゃないのは中々珍しい。

食事メニューも一緒に置いてあったので食事もリクライニング席でできそう。つまり席から動かなくてOK。

ここでの飲食費は退店時に清算されるので現金はジャラジャラ持ち歩かなくてOK。ただし自販機は現金なので、サウナ脱衣所にあるところで風呂上がりのコーヒー牛乳キメたい場合は小銭ちょっとだけ持っときましょう。ちなみに瓶飲料は150円と地味に高い。

自分は来る前に吉野家特盛を食ってきたのでレモンサワーのみグビグビいってました。かなりでかいジョッキで450円とまぁまぁのコスパです。

最近は高井戸の美しの湯みたく全館禁煙なスパ銭も増えてきましたが、ここは喫煙ブースがちゃんとあります。ちょっと前までは喫煙/禁煙で席が分けられていたらしいですが、今は全席禁煙になった模様。正直喫煙者の自分も他人の煙は嫌なのでこの方が断然ありがたいです。

定番の漫画もちょこっとですが置かれてあるので、『中間管理職トネガワ』を読んで少し寝てるうちに3時間終了しました。総じて満足度の高い休憩所で、何ならもう住みたいって思うくらいでしたね。

マルシンスパまとめ

さて、正直なところリピあるかって言われたら…微妙なとこです。

近くにサウナあるスパ銭いっぱいあるし、せめて料金が安ければたまに行く気になるかもしれないですけど、3時間で2000円ならテルマー湯行くよなっていう。あっち2500円で時間制限無だし。客層や休憩所の質は高いので惜しいですけどね。

ロウリュにかなり力入れてたり、休憩所含めサウナ後のケアが充実してるので、ひたすらストイックに汗かきたい人にはベストかと。著名人が足しげく通う理由はここらにあるのかな。

僕はサウナってだけより温泉含めのスパ銭が好きなのでちょっと向きませんでした。あと高所恐怖症なので。

以上レポでした。

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