SoftBank BBユニットの無線の弱さに辟易し、無線LANルーターを追加導入してから早3年。
当初はWi-Fi環境が改善してウハウハだったものの、最近またどうもWi-Fiの調子が悪い。。
Youtube見てても読込できないことも多くなってきたし、Amazon Fireでも動画が途中で止まることが頻発する。どうも電波の届く距離が短く弱くなっているような気がして、当初は使えた場所で切れたり繋がったり、なーんだか不安定な感じです。
導入当時はあんだけ調子良かったのに、もしかして元回線(Softbank)に何かあったか?と思ってみるも、有線LANで繋いでるPCでは問題なし。
とすると、やはりこれは無線LANルーターに何か起きてるのでは?と思い、調べてみました。
目次
無線LANルーターには「消費期限」がある?
改めて色々調べたところ、どうにもルーターは3年くらいを目処に買い替えた方がいいという書き込みを多く見ました。
これは単に新しいモノ好きだけの話ではなく、単純に何年間も電源入れっぱなしで連続起動させてる機械なわけですから、そりゃそのうち何かしら問題が起きても不思議では無いと思います。
例えば、今使ってる機種は2本分のアンテナが内蔵されてますが、例えばこれの1本が機能してないとかの「使えるけど使えてない」みたいな状態が一番やっかいなんですよね。見た目で分からないんで。
別にソニータイマーが起動するわけでも、爆発するわけでも無いのでそのまま使い続けてもいいんですが、Wi-Fiの調子次第でその日の気分も全く変わるし、家庭内の雰囲気も良くなる(?)ことは実証済みのため、ここはもう思い切って新しい、しかもどうせなら今度はもっと性能の良いのを買ってやろうということになりました。
新しく購入したルーター
で、今回新たに購入したルーターが、今と同じNEC製のAterm WG2600HS2です。
※Amazonでは2600HS2は取扱いが無いので、同性能のHM4をリンクにしています。実は自分もHM4にしようとしたのですが、Win7に対応していないため断念しました。
今使ってる1200HS3からはスペックは倍の代物です。その分お値段も倍ですが、一時テレワークブームの時に比べて大分値段は落ち着いてますね。
相変わらず無駄に派手で良い感じのパッケージです。上位機種だけあってちょっと高級感出そうとしてるあたりが良いですね。
相変わらずふわっとしたハイパワーシステムだとか、1733Mbpsとかの夢はともかくとして、デュアルコアCPUによる処理能力向上と、アンテナ数が2×2から4×4(4ストリーム)と倍になってるのはデカイ。(ちなみにこれは5Ghz用と2.4Ghz用で無線アンテナ4本ずつという意味です)
最近はWi-Fiを使う端末がさらに増えてきてるので、各端末の安定性を高めるためにはアンテナは多ければ多いほど良いのです。
自分はメッシュ機能、WI-Fi6などの多機能な機種よりも、安定性と実績を重視してHS2にしました。下手に多機能な機種を選ぶと安定性に不安がありますし、設定に手間取って貴重な時間を取られるのも嫌なので。
基本的にルーターは1世代前くらいの旧機種を選んだほうがいいと思います。口コミも多いので問題点があっても洗い出しやすいですしね。
早速交換してみる
さて、御託はその辺にして早速ルーターを交換しましょ。
こちらは3年間お世話になった1200HS3君です。月日が経つのは早いなぁ。。
まぁ別にこれで引退ってわけでなくて、交換しても満足行く結果が出ない場合は中継機としても使えるので、この先も出番あるかもです。
今回購入した2600HS2と1200HS3を並べてみました。
ネットで見た時は結構大きそうだなと思ったんですが、こうして並べて見るとサイズ的には意外とそんなに変わらないですね。ちなみに写真では付けてませんが、縦置き用のスタンドもありますし、壁掛けも可能です。
今回もSoftBank BBユニットに追加する形で接続するので、前もってブリッジモード(BR)にスイッチを切り換えておきます。
ルーターを交換してBBユニットに接続
Softbank BBユニットのLANポートから2600HS2のWANポートに接続し、電源アダプターを繋ぎます。基本的な接続はこれだけです。ちなみに有線LANポートは2600HS2とBBユニットどちらでも使用可能です。
しばらく待ってると2.4GHz、5GHzランプが緑点等したので、接続はとりあえず無事に完了したようです。(ブリッジモードの場合ACTIVEランプが橙点等してるのが正常)
デバイス側の設定
元々BBユニットのWI-Fiは停止させてますし(二重Wi-Fi防止のため)、この時点でルーターからもうWi-Fiの電波は飛んでいる状態なので、あとは端末側の設定です。
iPhoneなどスマホやタブレットの設定
iPhoneなどのスマホはAterm らくらくQRスタート for iOSというアプリを使い設定を行います。詳しい手順は下記にて。
プロファイルをダウンロードした後にインストールを行う手順を忘れがちなので注意(「設定」→「プロファイル」からインストールする必要アリ)。
設定用の2次元バーコードはシールが製品に同梱されてます。これシールだから製品に貼れってことなんでしょうが、貼れる箇所が表面しか無いので微妙に貼るか迷う。
ただ、ウチの環境ではこの設定するだけでは使えなくて、その後5Ghz/2.4Ghzごとに暗号化キーを入力することで使えるようになりました。全然らくらくじゃねぇ。説明書では暗号化キーを入力する必要なく使えるようになるとあったんですが。。まぁいいや。
WPS対応のノートPCや携帯ゲーム機の設定
ノートPCやゲーム機等、WPS対応端末はWPSボタンで設定できますが、1200HS3の場合「らくらくスタート」という分かりやすいボタンがあったのに2600HS2の場合それがありません。
と思いきや、表面にある「SET」というボタン、これがWPSボタンみたいです。
設定する場合は、子機(端末側)をWPS接続設定モードにした状態で、このSETボタンを長押し(6秒くらい)すればできます(順序逆の場合もある)。
ウチではシャープのエアコンがWPS対応なのでこれで設定しましたが、押した後接続まで1分くらいかかりました。WPS接続は結構失敗することも多いので、暗号化キーを入力できる端末の場合(ノートPCや携帯ゲーム機)は直接パスワード入力した方が手っ取り早い気がします。
他Amazon Fireや、Amazon Echoなども再度設定し直しました。Wi-Fiは意外なところで使ってたりするので、設定するのを忘れたりすること多いです(給湯器とか)。
家族のスマホ端末も設定してあげるのを忘れずに。自宅でWi-Fi使ってる感覚で使いまくって通信制限、みたいなことわりとマジであり得るので。そうなったら幸せ家族計画どころじゃなくなってきます。
速度や安定性はどうなった?
結果から言うと交換して大成功でした。
特に遠い場所での安定性の向上と、2.4Ghzの改善については目覚しい結果となりました。
近い場所での速度比較
5Ghz | 2.4Ghz | |||
速度 | ダウンロード | アップロード | ダウンロード | アップロード |
WG1200HS3 | 412Mbps | 383Mbps | 27Mbps | 15Mbps |
WG2600HS2 | 512Mbps | 515Mbps | 100Mbps | 98Mbps |
遠い場所での速度比較
5Ghz | 2.4Ghz | |||
速度 | ダウンロード | アップロード | ダウンロード | アップロード |
WG1200HS3 | 103Mbps | 72Mbps | 7Mbps | 5Mbps |
WG2600HS2 | 235Mbps | 150Mbps | 74Mbps | 30Mbps |
速度測定は、ルーターから近く(ほぼ隣)と、家内で一番遠くで行いました。ウチはルーターを2階の部屋に置いていて、一番遠いところは階段下りてドア2つを挟んでいる1Fキッチン換気扇の下で測定してます。
離れた場所になるほど性能の違いを実感
それまで特に困っていたのは遠い場所での回線の不安定さ。
ルーターからの距離に加え、階下とドア二枚挟んでるので障害物に弱い5Ghzは安定せず、必然的に離れた場所では2.4Ghzでの使用がメインとなっていたのですが、2.4Ghzだと速度は出ても7Mbps程度、調子悪い時は1Mbps(測定不能になることも)も出なかったりする時もあって、Youtubeを開くと下スクロールにサムネ描写が追いつかないような状態でした。もうイライラがMAXなんよ。
これがほぼ解消したのはかなり嬉しかったです。ダウンロード速度はおよそ10倍まで改善し、70Mbps以上をキープした状態で安定。ルーター近くで使うのとほぼ変わらないレベルでの使用感となりました。
- 離れた場所での「2.4Ghz」の測定結果
基本Youtubeは20Mbpsも出ていれば安定して視聴が可能と言われてますので、これだけ余裕があれば他端末を同時使用しても問題無さそうです。
Amazon Fireの電波状況も改善
うちではTVにAmazon Fireを繫げてU-NEXTなど見てますが、Amazon Fireでのネットワーク測定では「やや弱い」だったのが、「最強」が出るまでに改善しました。
まぁ、そもそもAmazon Fireは回線速度より処理速度が遅すぎるというクソ仕様なので、速度が上がった実感はあまりありませんが、それでも回線が安定化するだけで大分マシにはなってるはずです。
ほとんどの速度が大幅に上昇
結果的には遠くでも近くでもほぼ全て速度は大幅に上昇しました。
あまり変わらなかったのは、ルーター近くで5Ghzを使用した場合だけでしたが、体感的に速度が200Mbpsあたりを超えると、そこから先は測定方法や時間帯によって大幅にブレがあるので、使用感に問題なければあまり意味が無い部分かと思います。
そもそも極端な話Wi-Fiにおいては最高速度を目指すより、50Mbpsくらいを安定して出す方が重要かと思われます。ただ、速度が出ているということはそれだけ回線に余裕があるということなので、複数端末で使う場合にはできるだけ早い速度で安定していることが重要かなと。
正直前のルーターのがマシだったって結果だったらどうしようと思ってたんですが、この結果には久々に感動です。数値上の結果というより、使用感が全然違います(これ重要)
少しでも不満があればルーターは即買い換えるべき
最近のご時勢もあり、もう家にいると家族みんなスマホやタブレット触ってますし、もうこれはWi-Fiの品質が日々の健康状態にリンクすると言っても過言ではないです。
だったら、家電の中で一番投資してでも良いのを買った方が良いと思います。というか今回の結果見てもっと早く買い換えとくべきだったと思いました。
もちろん前使ってた1200HS3も良い機種でしたので、例えば1人暮らしでの使用なら十分だと思います。ただ2階建てや壁が入ってくる家だと今回の2600HS2のような上位機種の方が安定することは明らかなので、余裕があれば少しでも上位機種にしておいた方が良いと思いました。
今回購入した機種はWG2600HS2ですが、Amazonでは取扱いが無く、このWG2600HM4が同等品となります。(恐らくNECがAmazon専売品としてリリースしてるため)
前に使ってたWG1200HS3も名機ではありますので、1人暮らしのマンションやアパート等で手ごろにルーター追加したい場合はこれで十分です。
個人的にネットワーク関係に自信無い人にはおすすめできませんが、最新機能であるWi-Fi 6に対応した機種もありますので、家庭用としてはこのAM-AX3000HPが一番おすすめです。
また、元の回線自体が調子悪いという場合は光回線自体を換えてしまう方が確実ではあります。まだ地域限定ではありますが、提供範囲内であればNURO光が断然おすすめです。速いわ安いわに加え、導入工事費無料&キャッシュバックまでありと様々な面で最強ですので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
最初に無線LANルーターに買い替えた時の記事はこちら。設定方法なんかは今回と同じです。
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